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石膏ボードとケイカル板の違い

お世話になっております、オフィス回復ドットコムです。
豊島区池袋を中心に関東一円範囲で「内装工事」「原状回復工事」をメインにお手伝いさせていただいている内装業者でございます。

 

今回は、

 

石膏ボードとケイカル板の違い

 

についてお話させていただきます。

 

 

石膏ボードは現在最も普及しているボード材ですが、ケイカル板も同様に内装の至る所で使用されております。

そのため、どのような違いがありどう使い分けられているのか、と言った疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思われます。

 

今回は各ボード材の基本的な特徴をざっくりと説明し、違いをご説明させていただければと思います。

(2022年12月23日再編集)

 

 

石膏ボード

 

 

石膏ボードが施工された様子

石膏ボード施工中の参考画像。
こちらの現場では、天井に汎用石膏ボード、壁面に強度の高い石膏ボードが施工されています。この後、パテ処理が行われ、ビス止め箇所やボードの継ぎ目を均し、平らにしていきます。

 

 

 

その名の通り石膏を原料としており、芯材の上に原紙(紙)が吸着されており、主に不燃性に優れております。

 

石膏ボードに火熱が当たると、徐々に蒸発し水蒸気となっていきますが、完全放出されるまで温度が変わらないという特性があります。

 

完全放出されるまでは延焼の可能性を大幅に下げることができるため、耐火性に優れていると言えます。

 

石膏ボードについては、以前紹介させていただいておりますので
よろしければそちらもご覧ください。

 

石膏ボードは内装ボード材において天井・壁のほとんどの箇所に使用されています。部屋を区切る間仕切り壁や、躯体壁の内側、柱周りなど、挙げれば数知れずと言えるでしょう。

 

上記写真画像にてご紹介しました通常タイプの石膏ボードでは、貼り終えた後パテ処理というものを行い継目を平らにし、通常は塗装やクロスにて仕上げを行います。

 

 

石膏ボード施工後、さらにパテ処理が行われた様子。ビス(ネジ)穴や、ボードの継ぎ目を埋め、1枚の平らな板となるようにした後、塗装やクロスなどで仕上げが行われます

 

 

 

石膏ボードの主な特徴

 

  • ボード材の中で最も安価
  • 不燃性が高く遮音性が高いという基本的な特徴に加え、それらの特徴を増加させたり、機能性を付加させたりと、様々な種類のボード材がある
  • 水濡れには弱いため、水回りへの使用は基本的に厳禁

 

 

 

ケイカル板

 

 

化粧ケイカル板を壁面に施工した様子

化粧ケイカル板が壁に施工された様子。両面テープ

 

 

 

正式名称を

ケイ酸カルシウム板

といいます。

その名の通りケイ酸カルシウムを原料としており、具体的には けい酸質原料、消石灰、パルプ等で作られており、高温・高圧で結晶化させ作られます。

そのため、曲げ強度や耐水性に優れており、湿気による反りや収縮が少なく、
主にキッチンやトイレなど水回りにて施工されることが多いです。

 

しかしながら、ケイカル板そのものは風雨にさらせるほどの耐水性はないため、
高性能な樹脂塗料や、丈夫なシートを貼るなどし強度や美観を良くした
化粧ケイカル板」を用いることが多いかと思われます。

 

化粧ケイカル板はメーカーによりバリエーションが多彩なため、
一般住宅・飲食店・薬品を扱う会社など様々なところで使用されております。
今回は、その詳細については割愛させていただきます。

 

化粧ケイカル板や塗装で強化したケイカル板は、建物から伸びている屋根の裏部分である、軒天やキッチン、トイレなど、湿気の多い箇所に主に使用されています。

 

余談ですが、化粧ケイカル板はビス(ネジ)ではなく、仮止め両面テープと接着剤にて貼り付けられ、板の間の隙間(目地)にはシーリング材やジョイナーと呼ばれる金属やプラスチック製の部材を挟み込み、仕上げられます。

 

化粧ケイカル板は貼り付けされた姿がそのまま仕上がりになるため、貼り付けの際は特に神経を集中させる工程となります。

 

 

ケイカル板の主な特徴

 

  • 石膏ボードほどではないが、安価なボード材の1つ
  • 最も大きな特徴は耐水性で、石膏ボード同様不燃性や遮音性も高い
  • 化粧仕上げや塗装を行う事で耐薬性や、耐水性を付加することが多い

 

 

 

 

まとめ、最後に

 

 

 

以上、石膏ボードとケイカル板の違いについてお話させていただきました。

どちらも内装材としては定番であり、どのように違うのだろう?
と思われる石膏ボードとケイカル板ですが、材料以外の違いは以下の通りです。

 

・耐水性はケイカル板が優れている

・コスト面では石膏ボードが優れている

・曲げ耐性はケイカル板の方が優れている(≒硬い)が、
 薄いものを採用した場合はケイカル板の方が割れやすい

などが挙げられます。

 

つまるところ、石膏ボードをメインとして、石膏ボードが苦手としている箇所にケイカル板が使用されている、というニュアンスでほぼお間違いないかと思います。

 

 

今回、ざっくりとお話させていただきましたが、どの箇所にどのボード材を使用すべきかは基本的に施工業者が判断することとなります。

 

そのため、ご相談・ご依頼をされる際はその空間を「どのような用途で使用したいか」、「どのように改善したいか」とご要望をお伝えいただければお応えしやすいかと思われます。

 

その他、内装工事に関するご質問やご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

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石膏ボードと岩綿吸音板の違いについて

お世話になっております、オフィス回復ドットコムです。

豊島区池袋を中心に関東一円範囲で「内装工事」「原状回復工事」をメインにお手伝いさせていただいている内装業者でございます。

 

今回は、

 

『石膏ボードと岩綿吸音板の違い』についてご紹介させていただきます。

(2022年12月10日再編集)

 

 

 

 

石膏ボード

 

 

石膏ボード

最も汎用性の高い通常石膏ボード(壁)の様子。 この後パテ処理やケレン清掃を行い、さらにクロスや塗装にて仕上げが行われて皆さまが普段目にする壁に仕上がります

 

石膏ボードは別名を「プラスターボード」、「ジプサムボード」といい、業者の間では「PB(プラスターボードの略)」と略されることもあります。

 

その名の通り、石膏を原料としており、芯材の上に原紙(紙)が吸着され、クロスや塗装の施工性を向上させております。

 

石膏ボードに火熱が当たると、徐々に蒸発し水蒸気となっていきますが、完全放出されるまで温度が変わらないという特性があります。

これが耐火性に優れている理由です。

 

 

石膏ボードの主な特徴

 

  • ●コストパフォーマンスが大変優れている
  • ●耐火性、遮音性に優れている
  • ●面での耐久性に優れている
  • ●下地材として現在最も普及している
  • ●化粧加工された、吉野石膏製のジプトーンも汎用性が高い

 

 

石膏ボードについてお話させていただく中で、最も外せない特徴は「コストパフォーマンスに大変優れている」という点です。

 

2022年現在、ボード材の中で石膏ボード以上にコストが安価なものは存在していません。

古い日本家屋の中には、木製のボード材が使われていたこともありましたが、耐火性やコストの問題で今では石膏ボードが圧倒的に多く使われております。(もちろん、箇所によりあえて木材を使用している場合はあります)

 

上述の通り耐火性が高いことに加え、遮音性が高いです。

遮音とは、音が漏れ伝えるのを防ぐ防音の原理の1つで、遮音性が高いほど隣の部屋などに音が伝わりにくくなります。

 

また、面での耐久性に優れるため、内装材として申し分ないと言えます。

 

遮音性に優れる点、また耐久性に優れる点から、オフィスや店舗のほとんどの壁や間仕切壁は石膏ボードで施工される場合が多いです。

 

 

 

 

また、天井に使用される化粧石膏ボードとして有名なものが吉野石膏製のジプトーンという商品です。

 

化粧石膏ボードとは、表面に化粧仕上げをしたもので、通常の石膏ボードと違い、クロスや塗装などによる仕上げが不要となるため大幅な工期削減ができる石膏ボード材です。

 

前述の石膏ボードと見た目が大きく違って見えますが、材質や基本的な特徴は同じです。

 

 

ジプトーンが施工された天井の様子

化粧石膏ボード「ジプトーン」が施工されている様子。
よく見るとビス止めされているのがわかるが、目立ちにくく、クロスや塗装などの仕上げをせずとも綺麗に仕上がる。なお、表面の黒く見える部分は「模様」です

 

ジプトーンは学校の天井など、公共の空間などに比較的古くから採用されているため見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

岩綿吸音板

 

 

岩綿吸音板は、「ロックウール」(岩綿)という素材で作られるボード材です。

 

ロックウールとは玄武岩などの岩石や、鉄を精製する際に生じる高炉スラグを高温にし、遠心力にて綿状に加工した繊維系の断熱材です。

ロックウールそのものは上述のように、綿菓子と同じ原理にて作成するため綿のような形状をしていますが、岩綿吸音板はボード材として使用できるよう、板状に加工したものとなります。

 

 

 

岩綿吸音板の主な特徴

 

  • ●吸音性に優れる
  • ●断熱性、耐火性に優れる
  • ●耐久性は乏しく、脆さがある

 

 

 

表面には無数の穴が開いており、吸音性に優れます。

 

吸音とは、音の反射を吸収することにより抑える原理で、遮音と共に必要不可欠な要素と言えます。

 

 

ただし脆く折れやすいため、石膏ボードと違いそのまま張り付けることは基本的には行いません。

 

まずは石膏ボードなどの下地用のボード材を張り付け、その上に岩綿吸音板を接着剤とステープル(ホッチキスのような釘)を使い貼り付ける「捨て貼り工法」にて施工されます。

ただし、現在は石膏ボードのように軽量鉄骨下地に直接ビス止めすることができる、「直貼り用」の岩綿吸音板も存在します。

 

有名な商品は吉野石膏製のソーラトン、大建工業製のダイロートン等がございます。

 

 

岩綿吸音板「ソーラトン」の参考画像

岩綿吸音板の代表的な商品「ソーラトン」にて施工された天井。無数の穴が開いており、吸音し音の反響を減衰する。こちらの黒く見える部分は模様ではなく「穴」です。

 

前述の化粧石膏ボード「ジプトーン」と見た目がやや似ておりますが、あちらは模様が描かれているのみですが、岩綿吸音板の「ソーラトン」では、実際に穴が開いています。

 

岩綿吸音板も天井ボード材として多く採用されており、音の反響を考慮すべき空間で特に見かけることが多いでしょう。

 

駅構内やオフィスのトイレ、集合住宅の玄関部分や、エレベーターホールなどで見かけられるかと思います。

 

 

岩綿吸音板「ソーラトン・キューブ」がマンション天井に施工された様子

マンション玄関部分天井に施工された岩綿吸音板「ソーラトン・キューブ」。
基本性能は同じまま、正方形の凹凸で美しい仕上がりとなっている

 

 

 

 

石膏ボードと岩綿吸音板の違い

 

 

以上を踏まえ石膏ボードと岩綿吸音板の違いをざっくりとまとめますと、

 

  • ●石膏ボードは石膏、岩綿吸音板はロックウール(岩綿)でできている
  • ●石膏ボードは遮音性に優れ、岩綿吸音板は吸音性に優れる
  • ●どちらも不燃性に優れ、耐火性は高い
  • ●石膏ボードは耐久性に優れ、軽量鉄骨などの下地材に「直貼り」することができるが、岩綿吸音板は通常、脆いため石膏ボードをあらかじめ下地材に貼り付けた後、その上に貼り付けていく「捨て貼り工法」が主流である
  • ●化粧石膏ボード「ジプトーン」は表面に模様が描かれているが、岩綿吸音板「ソーラトン」では実際に無数の穴が開いている

 

 

 

 

まとめ、最後に

 

 

 

 

以上、石膏ボードと岩綿吸音板の違い についてお話させていただきました。

 

共通している点もありますが、比べていただけると異なる点も複数あるという事がご理解していただけたかと思います。

 

オフィス回復ドットコムでは、石膏ボードや岩綿吸音板などを施工する「ボード工事」や、その土台となる軽量鉄骨下地を組み上げる「軽量鉄骨工事」をメインで行っております。

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